エマニュエル・バッハによると、
良い演奏表現とは、
「楽想を歌ったり、演奏したりして、その曲の持つ真の内容とアフェクトを聴衆の耳に感じ取らせる」こと。
3つの章に分けて書かれている内容は、
1)運指法
2)装飾音
3)演奏表現
1)運指法
指使いについて、わざわざ1章使って書いてある、くらい、この頃に指の使い方について考える必要があったのでしょうか?
それは、鍵盤楽器で演奏する作品の変化が理由なのかな、と思います。
鍵盤楽器のための作品が、
和声的な役割が強かった→より旋律的なパッセージを演奏することが増えた良く調整(調律)されていなかったため、調も限られた→今日(もちろん18世紀のことです)では24の調すべてが用いられるようになったというような変化をきたしていた。
そのため、「亡き父(J.S.バッハですね)はよりよい運指法を考え出す必要に迫られた」とあります。
具体的には、親指を使う、ということで、さまざまな具体的な練習例が挙げられています。親指を使うと、どういう良いことがあるか。。。
・使える指が1本増える
・親指はそのほかの指をやわらかく保つ働きをする
どうやら、今私たちがあたりまえのようにして使っている運指法。
親指が他の指の下に入り込んだり、他の指が親指を越えたりする、というやり方は、この頃までに考え出されたようですね~
そして、
教師は、生徒に対して、最良の指使いを確信を持って示さないといけない
とエマニュエルバッハは言っています。
それには
少数の良い主要規則があればよいこと、そして、それを熱心に練習することで、ほとんど機械的に弾けるくらいまでにしておかなければならない。
それは、なぜか?
そのようなことを少しも気にかけることなく、全く自由に、もっと重要な「表現」に思いをいたすことができるようになるため、だそうです。
この点は、昔も今も、まったく変わっていないということですね。。。
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