ピアノの発達という観点からみると、
ベートーヴェンはとても重要な作曲家だろうと思います。
おそらく幼少からピアノを弾き育った最初の音楽家とも言われています。
ベートーヴェンは手に入れたピアノの性能や音域が、
少しでも向上し、拡がっているとそれを活かして曲をつくりました。
そういう意味では、彼の32曲のピアノソナタはそのまま
ピアノという楽器の発達を表しているといってもいいかもしれません。
私が最初に驚いたのは、悲愴、月光というソナタあたりまで(つまりソナタ全体の中程まで)
ベートーヴェンはウィーン式アクションのフォルテピアノを弾いていた、ということ。
そして、写真は、イギリスに渡ったツンペの流れを汲む、
イギリス式アクションのピアノ、ブロードウッド。
ウィーン式に比べると、箱もしっかりとして、
がっしりとした感じですね。ペダルもついています。
ベートーヴェンは生涯にわたって何種類かのピアノを弾きましたが、
晩年はブロードウッドのピアノで数々の傑作を作曲しました。
フォルテピアノは、
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