Vivace


 

音楽用語辞典には、活発に、アレグロより速く、などと書いてあります。

 

活発で、生き生きしているイメージから、

音楽用語としては「速さ」の記号、というイメージなんですが、

 

辞書で意味を調べてみると、どちらかというと、表情的表現のようです。


vivace (lively)

1,活発な、元気のよい、すばしこい 

bambino vivace 元気のいい子供

 

2,(頭の)回転のはやい、鋭い

 

3,生き生きした、活気のある 

stile vivace 生き生きとした文体

 

4,鮮明な、鮮やかな 

colore vivace 鮮やかな色

 


ついでにvivoも調べてみました。3番目の用例は興味深いですね。


vivo(alive)

 1,生きている

2,活発な、生き生きした

3,(感情が)強い、烈しい  

vivo rimpianto 深い悲しみ 

(手紙の中などで)

porgo  vivi auguri こころからご挨拶もうしあげます。

 

楽譜に何か書いてある場合、言葉の真のニュアンスを知り、

なおかつ

「楽譜から作曲家の意図したことを汲み取ること」

が大切です。

 

その作曲家がどう思って、楽譜のその部分に、その言葉(記号)を書いたかは、もう、未来の時代の私たちにはわからない、けれど、それをわかろうと努力することが大切なのでしょうね。