強弱に関する言葉


mezzoな関係


mP mf

 

って、「やや」小さい、「やや」大きい、って習いました。

なので、昔、mf と mp を習った時に、mf なぜ、メゾフォルテは、フォルテより小さくて、mpメゾピアノは ピアノより 大きいのか???

と疑問に思った事を思い出しました。

 

イタリア語辞書では、最初に出てくるのが

「半分」という意味。

 

mezzo litro 

半リットル

 

mezza festa

半日の休み

 

「やや」なんて、どこにもありません!

 

そして、フォルテとピアノ


フォルテやピアノにも、言葉の意味としては、ただ大きい、小さい、という意味はないんです。


特にピアノ。びっくりですよね。

辞書では、うしろーの方に、【音】ピアノ、弱く と書いてあるだけで。。。一番近い意味で、静かに、でしょうか。


va piano

ゆっくり歩く

 

なんていうのも、ありました。


そこで、また浮かんだ「メゾ疑惑」
ピアノが半分で、なぜピアノより大きくなる???
というわけで、もう1度調べてみる事にします。(つづくかも?)

 

piano と forte


今回は、音量に関する言葉です。

piano と forte

辞書を引くと、piano という言葉はいくつもあります。

形容詞=平らな、平坦な (英語のplane)
名詞=面、平面、(建物の)階
名詞=計画、プラン(英語のplan)
 
あれ?弱いって意味はないの?と思われた方、いませんか?

副詞として、「ゆっくりと、静かに、小声で」
という用法はありますが、どちらかというと、平らなイメージ、
静かな感じ、なのかな、と思います。結果として音量は小さい。。。

一方forte のほうは、
第1義は、強い、頑強な、力のある
 giovanotto forte たくましい若者
 Stato forte 強国

辞書に載っている言葉を並べてみると。。。
精神的に強い、毅然とした、意思が強い
(物が)丈夫な
激しい、強烈な
転じて、得意分野、長所、なんてのもありました。

音量がただ大きい、というよりは、
力強い質感のあるイメージですね。

なんと、どちらの言葉も、CDプレーヤーのボリューム(音量)を調節するような、
「大きい(強く弾く))」「小さい(弱く弾く)」
というようなニュアンスはあまりありませんでした。

ついでに。。。
mezzo
というのは、半分(half) という意味です。
日本語でも、半ば(なかば)黄色くなった新聞紙、なんていいますよね。

le dodici e mezzo 12時半
mezzogiorno お昼の12時(1日の半分ってことですね) 
【おまけ】
名詞=ピアノ(=pianoforte)
グランドピアノは pianoforte a coda(しっぽの形をしたピアノ)
 コーダって曲の最後(しっぽ)ですもんね。(^^)
 アップライトピアノは pianoforte verticale(縦のピアノ)
 これは、そのまんま、英語と同じですね。

sottovoce


この言葉、たまーに楽譜に出てきます。

ぜんぜん言葉の意味を知らない人に、意味を想像してみてくださ〜い、というと、けっこうあたります。
これを読んでる皆さんはいかがでしょうか?

そっとぼーちぇ

と読みますが、
voce は 英語の voice 声、音色、といった意味があります。

sotto だけだと、○○の下に、下で(位置や状態)、○○以下の(量、数)
で、英語だと、under です。


この2つがくっついて、
sottovoce は
小声で、ひそひそと


そっと話してね〜と日本語で言うのと、「発音」が同じなので。。。
すぐ覚えてくれるようです♪

夜だから、話すときは、そっとね〜

音量を変えることば


音量を変えることば。


crescendo decrescendo diminuendo

この言葉が書いてない楽譜はほとんどない?
と言ってもいいくらい、毎日お目にかかる言葉ですね。


一般的に「だんだん大きく」と言う風に訳されていますが、

元の動詞は、crescere(grow)
1、成長する
2、育つ
3、(草木などが)生える、伸びる
4、(量、声、勢いなどが)増す
5、進歩する

その反対は
decrescere
低下、減少、縮小する

例文を見ると、

人口が減る、

水位が下がる、

などに使われています。

どちらの言葉も、単に音量が大きくなったり、小さくなったりするといった以上の、様々なニュアンスが含まれていそうですね。

diminuire(diminish)
減らす、減少させる、少なくする、小さくする

予算を減らす、スピードを落とす、危険を少なくする、
暑さが和らぐ

ここからは、下野竜也さんの受け売りですが、
dim. と decresc. は、辞典では同じ意味のように載っていますが、
dim.のほうには、音量が小さくなると同時に、rit.のニュアンスも含まれる。
decresc.には、それはない、そうです。

 

シューベルトのようにこの2つをちゃんと区別して使っている作曲家もいる!というお話でした。スコアを読み込んでおられる、指揮者ならではの発見ですね。

単純に「音量」の大小で音楽を考えるということは、とっても危険なことなんですね。

 

和声の緊張感だけでも、自然と強弱は変わります。
「そこ、もっと大きくね」
と言われると、たいていの生徒さんは、「強く」弾いていまうのではないでしょうか?

 

その結果、音は大きくなるかもしれませんが、雑音も増え、ひょっといたら、音楽の流れを止めてしまうかもしれません。
なるべく「大きい、小さい」が自然に感じられるような、別のわかりやすい表現で補ってあげられるといいなと思います。