ピアノの歴史

イタリアでクリストーフォリが発明したピアノのアクション。

ヨーロッパのほかの地域でも似たような楽器の考案は

あったそうですが、ドイツで最初にピアノを制作したのは

ゴットフリート・ジルバーマンでした。

 

ゴットフリート・ジルバーマンは、18世紀前半のドイツにおいて、

もっとも有名なオルガン製作者のひとりだったそうです。

オルガン作りだった彼が、なぜピアノを作成する気になったのか?わかりませんが、

彼が制作したピアノを7台、プロイセンのフリードリッヒ2世が購入した

というあたり、当時今のドイツ圏で勢力があったのは

教会よりも世俗の王のほうだったのかな、などと想像してみます。


いずれにしても1730年代には、サンスーシー宮殿には、

ピアノがあった、ということですね。

ポツダムにあるサンスーシー宮殿。案外小さな宮殿です。

チェンバロ?フォルテピアノか?その上に乗っているのが、当時のフルート。

フルートトラベルソ、といいます。(ちなみに、ドイツ語だと、現在のフルートは、

クヴェアフルートQuer Flote(横のフルート)といい、リコーダーと区別しています)

戦争と音楽が好きだったと言われるフリードリッヒ2世は、

自らフルートの名手で、たくさんの音楽家を抱え音楽を楽しんでいました。

 

当時の音楽を知る上で大切な本の一つ「フルート奏法試論」を書いたクヴァンツもその一人。

そして、

「正しいクラヴィーア奏法」を書いたバッハの末息子、
C.P.E.バッハもチェンバロ奏者として仕えていました。

考えてみれば、すごいことですよね。現代の私たちが音楽を学ぶ上で

とても大切な作曲家、しかも、当時の音楽演奏習慣を知る上で大切な本を

書いた二人共が、同じ宮廷に使えていたということですから。

 

背を向けてチェンバロを弾いているのがエマニュエル・バッハ。

彼は1740年から28年間、この宮廷で働きました。